“
インテルと内田洋行が、ICT教育の普及に向けて、児童一人一台小型ノートブックPCを活用する学習効果を検証。記者発表会を開いた。
柏市の小学校で、国語と算数の反復学習が可能なソフトウェアを利用し、学習効果を検証した
教師がPCを使うのではなく、生徒が1台ずつ使うのがポイント。
使用ソフトは小学館の「小学館デジタルドリルシステム」
内田洋行 柏原氏が挨拶
60年前に学校教材のカタログ販売を行なったのが最初
その後、国内初のオフコン開発
内田洋行 大久保専務プレゼン
オンラインの教育ツール EduMallは全国で約100の教育委員会で採用
日本の教育は学力向上へフォーカス。現在の教育基本法は60年ぶりに改正された
平成20年の学習指導要領で40年ぶりに授業時間が増加
その中でICT利用で効率化することが唱われている
昨年から学力調査を実施
日本のICT教育は、韓国、米国のほぼ100%に比べて、56%の利用率
問題点 ICT利用の有用性について認識がない
教員の理解がない
教員のICT活用能力が問われている
官と民の調査で、ICT利用は効果があるというデータが出てきた
個に応じた指導の充実に向けて、子供一人一人にPCを利用すると効果があるかを検証
今回検証することは3つ
コンテンツはどういうものがいいか
PCそのものはどういうのがいいか
どのような環境整備と運用が必要か
「普通の公立の学校」でこういうことをやってみてどうなるかを実験する
今回生徒に配布するのは、小型タブレットPC
インテル 事業開発本部 竹元氏プレゼン
08年9月から09年3月までの半年間が実験期間
対象児童は小学4年と5年、科目は国語と算数
個別児童ならびにクラス全体の成績推移、結果分析を行なう。実験開始前後を比較して検証
柏市は元々ICT教育に積極的な自治体。すでにPC教室の設置、各教室にPCとプロジェクタを導入済み
インテルはPC提供、内田洋行はシステム環境全般の整備、小学館がソフト提供、柏市教育委員会が校内LAN接続など学校との折衝
小学館 プロデューサー 伊藤氏プレゼン
小学館は大正11年、「小学五年生」で創業開始
98年、WEB学習システム「ドラネット」開始
学校には根付かなかったので、デジタルドリルシステムを開発
学習と手で書くということが不可分である。マウスからタブレットへ
陰山英男氏の理論、反復学習の徹底
手書き文字認識エンジンは富士通が開発。書き順、形の間違いなどのジャッジができるのが特徴
先生が丸付けから解放される。生徒も楽しい
WEB接続しているアプリなので、履歴が集計できる。先生の把握が容易。一人一人違った宿題が出せる
今後の取り組み:まず教員のトレーニングを開始、実施期間中はマスコミに対して公開授業の実施
実験後は教育用PC開発、教材ソフト開発への支援
質疑応答:投資額は? ネットの悪用対策は?
A:金額は言えない。柏市ではフィルタリングを導入している。そういう点についても実験の一つのテーマ
Q:中学はどうする? 一人一台というのは初めて? 将来他のメーカーも使う?
A:実施は小学校が一番やりやすかった。中学は教科ごとに先生が替わるので、難しい。機会があれば中学でもやりたい。
A:立命館の小学校ではすでに使われている。尾道市の小学校でも実績がある。一般の公立学校では初めて。
A:富士通は小型モバイルPCで進んでいる。タブレットという選択肢で考えると優れていた。
今後いいものが出てくれば幅を広げたい
Q:半年間の全授業でPC利用するのか?家庭学習へ利用できるのか?
A:定着が必要な部分の検証を行なう。全授業でやるわけではない。使える環境にしていくが。
家庭での使用は想定していない。結果としては使うこともあり得るだろう。
ないから使えない、使わないから予算がつかないの悪循環に陥りつつある
Q:LAN設備はどれぐらい整えばいいのか
A:100%。すべてのシーンでネットワーク化されたPCがあるのが理想
国としては2005年までに配備するはずだった。今は2010年が目標になっている
Q:子供たちが学習のモチベーションが保てないのが根本的問題。これに関して何か手があるか?
A:ゲーム、ケータイ、PCなど、単に勉強ではなく、創造性を助けたり、好きなことをやるための道具。
興味をどう引き出していくか。小型PCの可能性、利用形態がそれに繋がるのではないか。
PCの害を唱える人もいる。しかし子供たちはPCを楽しんでいる。理科、情報を扱うものは好き。
えんぴつやノートと同じような道具ではあるが、ICTは能力を伸ばすための道具である。
終了
”インテルと内田洋行の記者発表会。小寺さんがTwitterで実況中継。
link